現実主義勇者の王国再建記1話レビュー
こんにちわ。こんばんわ。
峰岸☆ゆうです。
今回は、1話のレビューですが、これは2話、3話への流れが大事なので、これ単体での紹介はどうかなと思ったのですが、これを読んで、「続きが気になる」と少しでも興味を持ってもらえればと思い、レビューしてみることにしました。
現実主義勇者の王国再建記
この作品は転生ではなく、転移・召喚です。
トラック 「なんだよ。出番なしか」
「おお、勇者よ! よくぞ我が呼びかけに応えてくれた」
呼びかけに応えたというより、拉致だけどね。
「これは拉致だよ! 海外に行くとは親に言ってないんだよ~! 運転手さん、バック!」
複雑な説明が続きますが、ざっくりと解説すると、
魔族が人間領に攻めてきて、それをはねのけるための戦費を帝国から要求され、その支払いに困る。ならば、と帝国が条件を追加したのは、
「支援金の代わりに、勇者を召喚し、うまく召喚できたら身柄を帝国に引き渡せ」
というもの。
しかし、勇者を帝国へ送ってしまったら、この国に打てる次の一手がなくなり、また帝国から支援金を要請されたら支払いができなくなり、それを理由に侵略される可能性もでてくるとのこと。
それを回避するため、国の資源や資産がどれだけあるかの検討し、国の内政を充実させる方法、帝国への支払う支援金捻出方法を模索し、議論を重ねる。
その議論のあと、国王からなぜか王位が譲られる。
ここで「次回へ続く」となっていて、WEBでは読めないため、微妙にもやもやします。
「買って」ってことなんでしょうが、ここで「よし買おう」というにはちょっと足りない気もしますが……。
せめて2話めまでは無料公開してほしかったところ。
少し補足しますと、ここからの流れは、まず、国の資源・資産・人材を集め、投資して、内政を充実させて産業革命をおこそう!というもの。(さすがに蒸気機関車とかまではいかないが)
15世紀前後の交通インフラ整備や内政の向上をモデルとした、歴史の発展をなぞる感じの流れになっています。
ここはまおゆうなど他の内政ものでも同じですが、まずは基本となる食料を増やし、道路を整備して物・人の流れをよくし、国(民)を豊かにする政策を中心として描かれてます。
現代の世界でもこれの応用というか、成功してきたこのモデルの通りの政策をすればいいのに、現実は企業の利益のために、外国人労働者をいれるとか、関税や法律をなくし、健康に悪くても安い食品や薬を導入することが善であるというグローバル化の悪影響もどこかで漫画化してくれないかなあ。
(移民労働者受け入れ問題や、遺伝子組み換え・種子法廃止問題、水道代民営化問題など。いまの日本が向かってる「破滅への政策」です。わかる人いないだろうなぁ)
と、話がずれましたが、歴史の成功例を描いているので、基本的に正しく、面白い展開の漫画になっています。(少し説明とか難しいところもあるので、年齢層はわりと高めに作られていますが)
ただ、経済面の描写は少なかったかな。
これから描かれるのかもしれませんが。
ちなみに、原作は買ってません。悩んでます。
内政系が好きな方にはおススメです。
念能力みたいなのはありますが、チートバトルではないので、俺つえー異世界ものが好きな人にはちょっと物足りないかもしれませんが。