ヤンキー君と白杖ガール 第65話レビュー
こんにちわ。こんばんわ。
峰岸☆ゆうです。
今日のレビューは「ヤンキー君と白杖ガール」です。
今回はだいぶ会社の在り方、日本社会はとにかく生きづらいという話の内容となってます。
主人公・ユキコ(弱視の女子校生)がバイトをしたいと思い、面接で障害者を「差別しないでほしい」とアピールする。
自分にはやる気も、実力もある。
「障害者」だからと差別をしないでくれと頼むユキコ。
店長はそれを個人的には理解してくれたが、経営者となるとユキコを採用することはできないと告げる。
しかし、それでも「採用は追って知らせます」と冷たく言うのではなく、不採用であることを直で、理由をきちんと説明してくれた。
お金をだしてくれる「お客様」にはバリアフリーを意識するけど、「従業員」だと一緒に働く仲間とも思ってもらえない、お互いをカバーする余力もない企業。
いまどこもフランチャイズで、本部のいうがままのビジネス社会ですからね。
日本の衰退化は支えあいの精神がなくなったからだと思います。
日本は本来、チームで動いてきて、リーダーが新人を育て、互いをカバーをしたり切磋琢磨して経済大国にしてきたのに、衰退国・日本はそれを忘れてしまった)
いじめ、パワハラ、障碍者への風当たりは今より強かった面もありますが。
そう。
「稼げないやつ、できないやつは自己責任」、とか言う人は、自分がその立場にいないから、自分がいつそこまで落ちるか理解できない想像力のない人なんですよね。
ただ、残念なことに、いまの日本はその「想像力のない人間の声」がまだ大きく、半ば宗教のようになってます。
かなりスーパーサラリーマンともいえる定義が日本の「普通の人間」として捉えられてるくせに、給料だけは払いたくない企業。それにすんなり従う日本人。
そんな無理して働いてもひとり生きていくのがやっとの地獄のような環境に、子どもなんか産んであげたくないですよね。
現在は、この日本が本当の意味でまっとうな社会、国になれるかというターニングポイントだと思っています。フランスのように、日本人も「国はひとりひとりの日本人を豊かにするものだ」と自覚し、デモなどで社会を変えて行こうという意識がある民族にならないと、本当にまずいことになります。というか、なってます。
むしろ、もはや手遅れだと思ってますが、そのなかでもあがいて、国を変えようとする運動、団体がでてきてるので、私なりにその人たちを応援していきたいと思っています。
「あなたも社会に必要な人間です」
こんなことを言ってくれる人が人生の中でひとりでもいてくれたら、その人は幸せでしょう。
40年前は、
「若くて給料安くても、5年で車をもてて、10年で結婚できて、15年で家を買えて、子どもは少なくても2人、3人産めて、生涯安定雇用」
の社会が当たり前だったのに、いまは見るも無残な賃金、不安定雇用が当たり前。
それなのに、働く方には「心身ともに健康で、不満いわずに安い給料で長時間働いてくれ」無茶言い過ぎ。しかも、ちょっと会社に不利益あるとわかったら切り捨て。
それで、人手不足だから女性活躍、高齢者活躍とかいい言葉で奴隷を集め、
それでも奴隷が足りないから大量移民受け入れ。
(移民できた人たちからの情報発信で日本の労働環境のひどさは世界に知れ渡り、働きに来る人が減ったそうです)
「障害者」だけではなく、一回、「普通」という道からはずれた人でもまともに生きれる社会保障、働ける環境を整備していく社会に変えていきたいと思います。
当然、それを実行できるようになるまでに時間はかかりますし、その恩恵を受けられるようになるまで私が生きているかはわかりませんが、それでも未来の子どもたちが「日本人にうまれてよかった」と誇れるようにしてあげたい。
「社会」について考えさせられる漫画です。
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